「nocturne」 舞台遠景画像

nocturne

[Story]

「nocturne」 舞台近景画像 都市の地下下水道の汚水の川を疾走する中国人密航者たち、道路標識マークのシャツの少年たち、彼らを追いかける浮浪者の老人、そして少年A。 少年Aは道路標識のシャツの少年が落としたトランジスタラジオを拾う。それは彼が浮浪者の老人から奪ったものだ。過去のブラジル移民のニュースがラジオから流れ、少年Aはその音に導かれて不思議な旅に出る。それは浮浪者の老人の過去への旅だった…。

[Note]

維新派初の劇場本公演。劇場の深い奥行きを効果的に利用した、40シーンにも及ぶ舞台美術の転換が話題を呼んだ。 また、野外では不可能な回転スライド舞台や多種の吊り装置などの各種舞台機構も最大限に利用し、幻想的なシーンを次々に現出させた。

[Staff]

構成・演出 松本 雄吉
音楽監督 内橋 和久
舞台監督 大田 和司
美術 田中 春男
照明 吉本 有輝子
音響 松村 和幸
音響効果 塚田 珠美
映像 高岡 茂 鷲野 尚紀 竹内 敦
宣伝写真 福永 幸治
宣伝美術 東學
維新派制作 新国立劇場
   
制作 新国立劇場
芸術監督

栗山 民也

 

[Cast]

演奏 内橋 和久(ギター・ダクソフォン)
外山 明(パーカッション)
いとう はるな(エレクトロニクスボーカル)
   
老人O 木村 文典
少年A・シンイチロウ 森 正吏
メガネ少女・カナエ 春口 智美
   
中国人密航者  
馬(マー) 藤木 太郎
洪(ホン) 大岸 孝行
楊(ヤン) 田中 慎也
沈(シェン) 升田 学
魯(ルウ) エレコ中西
   
少年たち 岩村 吉純 新田  ヒロユキ 山田 光芳
石本 由美 坊野康之 石黒 陽子
男たち 鹿田 大樹 小松 敏夫 早乙女 憲 栃下 亮
女たち 小山 加油 四谷エスタ 粟飯原 理絵
石丸 史夏 稲垣 里花 川田 きよ
水の精 中 麻里子 江口 佳子 平野 舞
みずちおむ 藪 実里 佐藤 亜希
尾立 亜実 境野 香穂里 村越 美穂

[Data]

2003年9月8日〜21日   東京・新国立劇場 中劇場
主催/新国立劇場

動員/7500人

[Critic]

この44景の場面に絶えず流れる、「ヂャンヂャン☆オペラ」と名づけられた関西弁による変拍子のリズム体は、まるで人間が前へぐんぐんと進んでいく歩調に似て、無意識のうちに物語のなかへと波のように誘われていく。そして、次々と時間と空間が自由にしかも軽やかに移動し、いつしか観る側のイメージもそれぞれに、あらゆる場所を自在に浮遊する。何度もかすかな眩暈を覚えた。(「nocturne」パンフレットより、栗山民也氏)

[Goods]