 
 さまざまな少年たちが大都市の片隅で孤独な夜を過ごしている。都市の迷路を逃げ回る少年1は、紛れ込んだ病院で全身に何本ものチューブを付けられた少年患者を見つける。両目を包帯で巻かれた少年2と出会う少年1。全身機能を奪われた少年患者を奪い逃走する少年1。逃走途中で男たちに謂れのない暴力を受けた少年1は、彼らをナイフで刺し殺す。少年患者を背負って街をさまよう少年1を探す少年2。やがて空の彼方から光り輝く飛行船が現われて。
 さまざまな少年たちが大都市の片隅で孤独な夜を過ごしている。都市の迷路を逃げ回る少年1は、紛れ込んだ病院で全身に何本ものチューブを付けられた少年患者を見つける。両目を包帯で巻かれた少年2と出会う少年1。全身機能を奪われた少年患者を奪い逃走する少年1。逃走途中で男たちに謂れのない暴力を受けた少年1は、彼らをナイフで刺し殺す。少年患者を背負って街をさまよう少年1を探す少年2。やがて空の彼方から光り輝く飛行船が現われて。
「王國」三部作の最終章。ヒトという種が長い旅の果てに辿り着いた場所としての「都市」という視点で、都市に生活する少年達の姿を描く。リアルな舞台装置を離れ、舞台を無数の立方体で構成した<cubic theater>。言葉・身体・音楽・光と影の融合芸術として、ヂャンヂャン☆オペラの一つの到達点となった。
| 脚本・演出 | 松本雄吉 | 
|---|---|
| 音楽監督 | 内橋和久 | 
| 舞台監督 | 大田和司 | 
| 舞台美術 | 田中春男 | 
| 音響 | 松村和幸・move | 
| 照明 | 柿嵜清和・PAC | 
| 音響効果 | 塚田珠美 | 
| 音響助手 | 伊藤伸治 | 
| 衣裳 | 井田香苗・山田真由美 | 
| ヘアデザイン | 新宮延子 | 
| メイク | 森永かおり・名村ミサ・松村妙子 | 
| 特殊効果 | 野田豊年・羽柴英明 | 
| 宣伝美術 | 東学 | 
| 宣伝文 | 村上美香 | 
| 宣伝写真 | 福永幸治 | 
| 制作 | 衛藤千穂・李胡姫 | 
| 海外公演プロデューサー | 青木道子 | 
| 目に包帯を巻いた少年 | 石本由美 | 
|---|---|
| 逃げる少年 | 岩村吉純 | 
| 歩行訓練をする少年 | 春口智美・平野舞 | 
| 椅子を運ぶ少年 | みずちおむ・エレコ中西・稲垣里花 | 
| 箱を運ぶ少年 | ぽんず・大駕直央・江口佳子・瀬谷香子 | 
| ハンマーを使う少年 | 鮫島さとし・藤木太郎 | 
| 階段を上る少年 | 川田きよ・石丸史夏 | 
| 工場で働く少年 | タカノ・四谷エスタ・鹿田大樹・大西千晶 | 
| 100メートル走の少年 | 田中慎也 | 
| ナイフを使う少年 | 石黒陽子 | 
| シャドーボクシングの少年 | 田辺泰志 | 
| ラケットを使う少年 | 小山加油 | 
| ツルハシを使う少年 | 木村文典・新田ヒロユキ | 
| パスをする少年 | 升田学 | 
| 拳銃を使う少年 | 西山浩史 | 
| 平均台の少年 | 大岸孝行・高橋洋暁 | 
| リュックを担いだ少年 | 久慈麻美 | 
| ドアをノックする少年 | 米山米吉 | 
日程/場所
 2000年
 10月20日〜11月7日/大阪・南港ふれあい港館広場野外特設劇場<Cubic Theater>
 2001年
 10月6〜12日/ドイツ・ハンブルグカンプナーゲルシアター 
 10月23〜27日/イタリア・ルビエラ
 11月8〜10日/イギリス・ベルファーストタイタニックホール 
 主催/毎日放送・維新派 
 動員/8500人
……驚いた。今回はストーリーは重視してないと言っていたはずなのに、そう、ゲネプロ(リハーサル)までは今回はビジュアル的でかっこいい舞台!という印象が強かったのに。本番、満場の観客の気を受けながら、あの眼帯の少年が「おーーーーーいっ!」と叫んだ瞬間、私は涙が出そうになったんだ。(大阪人・村上美香氏)