奈良市ならまちセンターにて開催された2日間の維新派展が、無事終了致しました。
ご来場頂きました皆様、本当にどうも有難うございました。
![]() 近鉄奈良駅を降り、インターナショナルな夏の観光客で賑わうアーケードを2つ抜けた先にある、静かな会館。 その一室で、『 維新派 films & exhibition 』は行われました。
![]() 前回のブログにも記しましたが、今年の維新派展は、奈良、大阪、京都の3つの土地を巡回します。 それぞれの土地にはそれぞれのテーマがあり、巡回展の皮切りとなった奈良のテーマは「女」でした。
「女」というキーワードに呼応するように、衣装班の手による美しい女性衣装を用いること、維新派の演目「くさまくら」の幽玄な世界観を引用することが決められました。
![]() 「くさまくら」は、現世ではないどこかで長い長い旅を続ける人々を描いた作品です。 もしかしたら人々は既にこの世のものではなく、その旅路はあの世へと続くものであったり、仏へと繋がる道であったり…。
作品には色々な解釈がありますが、今回の展示ではそんな時間などないような空間を旅する中の、ある休息の一片を表現できればと思ったものです。
![]() 上の段:サトウキビ畑の女たち(nostalgia -2007 / 2009-)、花の精(カンカラ -2002-)、妊婦(水街 -1999-)
下の段:水の精(nocturn -2003-)、海の少女たち(ナツノトビラ -2005 / 2006-)、旅人(カンカラ -2002-)
今回の制作を通して、衣装への意識が変わったように思います。 これまで衣装というのは、舞台だけでの関わりであり、自分の分だけに袖を通し、 管理するものでした。 ただ何も意識することなく、〝着ていた〟という感じだったかもしれません。 衣装をインスタレーションの軸に置くことで、衣装そのものを深く観察する機会に出会えました。 そこには、針の一縫いに、布地の一枚一枚に、思想や、物語や、作り手の思いがぎっしりと詰まっていました。
美術と衣装を一つに考えること。 まだまだ表現力のおぼつかない自分にとって、とても難しいことでもありましたが、 こんな風にした方がいいかな、もちょっと裾を引っ張ってあげたが綺麗かな、胸の膨らみはこれくらいかな、なんてあれやこれやしながらの空間創造は、はじめてのことであり、とても楽しいものでした。 ![]() メインの上映会は、インスタレーションを抜け、壁面に飾られた舞台写真をを眺めるその先の広々とした空間で行われました。 上映作品は『呼吸機械』、『nostalgia』、『維新派進化論』。合間に作品のダイジェストやくさまくらのシーンが流されました。
まるでプライベートシアターのような空間で、初見だった『呼吸機械』に、身内が不覚にもボロボロと涙を零してしまいました。
![]() お手伝い下さった役者のみんな。 お世話になりました、ならまちセンターの方々。
遠方からも足を運んで頂きました、ご来場の皆様。
そして、貴重な機会を与えて下さった、チーフ・エレコさん。
本当にどうも有難うございました。
(大石美子)
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