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ミニ・ファクトリー・イシンハ 画像

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ミニ・ファクトリー・イシンハ

目前に迫った本公演用のチラシ撮影。

今回、撮影に使用する小道具は、大中小合わせて36個のトランク。4枚の裾長い旗。

2月の頭から始まったトランク作りに、オシャレカフェだった事務所はブルーシートと段ボールが埋め尽くす作業場へと様変わり。「うるそうて脚本書かれへん。」と嘆く松本さんには暫くのご辛抱を。各々に時間を見付けつつ、トランク制作の手練・ナカを中心に、全員で作業に取り掛かります。

旅行者達のシンボル、古びた革作りのトランクは全て段ボールと新聞紙から成るもの。維新派小道具班の18番ハンドメイドです。

段ボールから面を切出し、組立て、把手を付けて、水溶きボンドに潜らせた新聞紙でコーティング。幾つかにはベルトやバックルのディティールも添えて。最後の着彩で骨董鞄の表情を乗せていきますが、それはまた後日の作業。

本日は旗の染め上げ日。

衣裳班・大形仕立ての長短ある綿布4枚に、美術班で黄→紅のグラデーションを施します。

しかし、絵画やデザインの心得はある美術班も、染色に関してはビギナー。事務所のキッチンを占拠して、衣裳さんの指南メモと染料添付の説明書を頼りに、「これ?もっと?まだ?あれ?」と、探り探りに進めていきます。

鍋の中、クツクツと沸く山吹色の湯に布をじゃぶ。ジワァ…と染まりを深める布と色見本とに瞳を左右させ、「かな?」という所で流しに引き上げ、水洗い。よく絞ったら事務所の屋上へと運び、物干台に括りつけていく。

幸いにも、本日は晴天なり好風なり。大阪のぐるりを眺める屋上に、鮮やかに染め上がった旗がバタバタと、文字通りはためきます。

まだ乾かぬ内に、珈琲豆や濃口醤油、錆や苔色の染料で汚しをかけて。「どう?こんなん?」「そう、際の方から朽ちるように…こう。」「うーん、ちょっと焼いてみたりする?」「うわっカビみたいなった!」「ありあり。」そうしてようやく漂流者達のフラグが完成しました。

染め屋のような屋上の夕暮れは、とてもノスタルジック。

撮影当日の晴天を祈り、良い風が旗を宙に踊らせることを願い。できるだけ暖かい陽気になることを切に思い。

その日がとても楽しみ。

(大石)

2007-02-16 投稿

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